Pythonの基本構文である「 演算子 」に関して、現役エンジニアである筆者が解説いたします。分かりやすく説明できるように心がけました。
この記事を読めば、Pythonの算術演算子から論理演算子まで、学べる内容となっております。下記目次から該当の項目に飛べます!
Pythonの様々な演算子
Pythonには、様々な演算子があります。主に演算子とは、プログラムの処理の部分で記述する事が多いです。例えば、数値を計算をしたり、変数に数値を代入して、変数同士で計算をしたりする部分が処理の部分です。演算子の使用例などを交えながら解説していきます。
算術演算子
算術演算子とは、そのままの意味で計算をする演算子です。厳密にいえば、文字を連結したりと用途はありますが、「 計算をする 」という事に焦点を当てて解説をしていきます。
加算
加算演算子「 + 」
2つの数値を足し算する事ができます。
# 出力結果の中で計算
print(1 + 1)
# 変数に値を代入し、変数同士を計算
a_member = 15
b_member = 15
# 上記の変数を加算した結果を「 total_member 」に代入
total_member = a_member + b_member
print(total_member)
# 実行結果
2
30
減算
減算演算子「 – 」
2つの数値を引き算する事ができます。
# 出力結果の中で計算
print(5 - 1)
# 変数に値を代入し、変数同士を計算
a_member = 50
b_member = 15
# 上記の変数を減算した結果を「 total_member 」に代入
total_member = a_member - b_member
print(total_member)
# 実行結果
4
35
乗算
乗算演算子「 * 」
2つの数値をかけ算する事ができます。
# 出力結果の中で計算
print(5 * 5)
# 変数に値を代入し、変数同士を計算
a_member = 50
b_member = 15
# 上記の変数を乗算した結果を「 total_member 」に代入
total_member = a_member * b_member
print(total_member)
# 実行結果
25
750
除算
除算演算子「 / 」
2つの数値を割り算する事ができます。「 int型 」で計算しても計算結果は「 float型 」で返ってきます。
# 出力結果の中で計算
print(500 / 10)
# 変数に値を代入し、変数同士を計算
a_member = 500
b_member = 100
# 上記の変数を除算した結果を「 total_member 」に代入
total_member = a_member / b_member
print(total_member)
# 実行結果
50.0
5.0
切り捨て除算
切り捨て除算演算子「 // 」
2つの数値を割り算して、小数点以下を切り捨てする事ができます。
# 出力結果の中で計算
print(500 // 10)
# 変数に値を代入し、変数同士を計算
a_member = 500
b_member = 100
# 上記の変数を切り捨て除算した結果を「 total_member 」に代入
total_member = a_member // b_member
print(total_member)
# 実行結果
50
5
剰余
剰余演算子「 % 」
2つの数値を割り算して、その余りを返す事ができます。
# 出力結果の中で計算
print(7 % 3)
# 変数に値を代入し、変数同士を計算
a_member = 10
b_member = 3
# 上記の変数を剰余算した結果を「 total_member 」に代入
total_member = a_member % b_member
print(total_member)
# 実行結果
1
1
冪乗(べきじょう)
冪乗演算子「 ** 」
数のべき乗を計算する事ができます。以下の例では、左辺の数値や変数が右辺の数値や変数でべき乗される例です。
# 出力結果の中で計算
print(7 ** 2)
# 変数に値を代入し、変数同士を計算
a_member = 10
b_member = 3
# 上記の変数を冪乗した結果を「 total_member 」に代入
total_member = a_member ** b_member
print(total_member)
# 実行結果
49
1000
代入演算子
単純代入演算子
「 = 」左辺に右辺を代入する時に使用します。
text = "text"
複合代入演算子
「 += 」,「 -= 」などの事で、代入と演算を同時に行う事ができます。以下の表にあるように、様々な種類があります。
num_p = 0
num_m = 0
num_k = 5
num_p += 5
num_m -= 3
num_k *= 2
print(num_p)
print(num_m)
print(num_k)
# 実行結果
5
-3
10
種類 | 説明 |
---|---|
+= | 加算代入 |
-= | 減算代入 |
*= | 乗算代入 |
/= | 除算代入 |
//= | 切り捨て除算代入 |
%= | 剰余代入 |
**= | 累乗代入 |
&= | ビット毎の AND 代入(ビット演算子) |
|= | ビット毎の OR 代入(ビット演算子) |
^= | ビット毎の XOR 代入(ビット演算子) |
>>= | 右シフト代入(ビット演算子) |
<<= | 左シフト代入(ビット演算子) |
比較演算子
等しいかどうかを比較する比較演算子
「 == 」: 左辺と右辺が等しい場合に「 True 」を返します。
print(1 == 1)
print(1 == 2)
# 実行結果
True
False
等しくないかを判断する演算子
「 != 」: 左辺と右辺が等しくない場合に「 True 」を返します。
print(1 != 2)
print(1 != 1)
# 実行結果
True
False
大小を比較する演算子
「 > 」「 < 」など右辺と左辺を比較して値が大きい(または小さい)場合に「 True 」を返す。
print(2 > 1)
print(2 >= 2)
print(1 < 2)
print(2 <= 2)
# 実行結果
True
False
種類 | 説明 |
---|---|
> | 左辺の値が右辺の値より大きい場合に True を返します |
< | 左辺の値が右辺の値より小さい場合に True を返します |
>= | 左辺の値が右辺の値以上の場合に True を返します |
<= | 左辺の値が右辺の値以下の場合に True を返します |
論理演算子
「 and 」: 論理積
両方の条件が一致している場合に「 True 」を返します。
print(5 == 5 and 10 == 10)
print(5 == 5 and 10 != 10)
# 実行結果
True
False
「 or 」: 論理和
条件の内、少なくとも一方の条件に一致していれば「 True 」を返します。つまり全部の条件に一致してなくても一つでも一致していれば「 True 」を返すという事です。
print(5 == 5 or 10 == 10)
print(5 == 5 or 10 != 10)
print(5 == 6 or 10 == 11)
# 実行結果
True
True
False
「 not 」: 論理否定
条件に一致しない場合に「 True 」を返します。
print(not 1 == 2)
print(not 1 == 1)
# 実行結果
True
False
以上となります。お読みいただきありがとうございました。
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